「まさかりかついで金太郎」 童謡のフレーズは、あまりにも有名です。 赤い腹掛け、熊にまたがる姿── そのビジュアルは、“元気な男の子”の理想像として、 五月人形にもなって飾られます。
でも、今日ふとその人形を見たとき、 少しだけ、怖いと思ってしまったんです。
金太郎は、山姥を母に持ち、足柄山で動物たちと遊びながら育ったとされる伝説の子どもです。 その後、源頼光に見いだされ、坂田金時として鬼退治にも参加したといいます。
つまり彼は、「自然と共にある子ども」から 「武士として都に仕える者」へと変わっていった存在です。
その変化が、少しだけ引っかかりました。
山で熊と相撲をとっていた子が、 都で鬼を斬る武士になる。 その“成長”は、果たして祝福すべきものだったのでしょうか。
金太郎の腹掛けに描かれた「金」の文字。 それは、力の象徴であり、名誉の記号でもあります。 でも今日は、その記号が、 “何かを失った証”にも見えてしまった日でした。
強さを讃える物語の中に、 弱さを置き去りにした気配を感じた── そんな記録です。


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