TONA(とーな)とは、「Tokyo Overnight Average rate(東京翌日物平均金利)」の略称で、日本銀行が毎営業日公表する短期金利指標です。金融機関同士が無担保で翌日返済の資金を貸し借りする「無担保コール翌日物取引」の実際の約定金利を加重平均して算出されます。
背景と位置づけ
TONAは、2021年末に廃止された円LIBORの代替指標として導入されました。LIBORが見積もりベースだったのに対し、TONAは実取引ベースであるため、客観性と透明性が高いとされています。
国際的には、米国のSOFR、欧州の€STRなどと並び、TONAは日本を代表するリスク・フリー・レート(RFR)として位置づけられています。
特徴
- 算出方法:短資会社が提供する実取引データをもとに、日本銀行が加重平均して算出
- 公表時間:速報値は当日午後5時15分頃、確報値は翌営業日午前10時頃
- 金利の種類:翌日物(1営業日)金利
- 金融政策との関係:日本銀行の金融調節の操作目標としても採用されている
利用例
TONAは、金利スワップ(TONAスワップ)や債券利回りの基準金利として活用されており、企業向け融資や金融商品の金利設定にも導入が進んでいます。特にOIS(Overnight Index Swap)では、TONAを基準とした変動金利が用いられます。
まとめ

TONAは、日本の金融市場における新たな短期金利指標として、制度的にも実務的にも重要な役割を担っています。LIBOR廃止後の金利構造の変化に対応するための中核的な制度設計の一部といえるでしょう。


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