歩きながらスマホを見るという行為は、 特別なことではなく、 日常の中に溶け込んだ癖のようなものです。
通知が光るたびに、 手が自然とポケットへ伸び、 画面の明かりに意識が吸い寄せられていく。 その瞬間、 世界の輪郭が少しだけぼやけます。
歩きスマホは、 危険だとわかっていても、 ついしてしまう行動です。 人は“今ここ”よりも、 “画面の向こう側”にある小さな情報を 優先してしまうことがあります。
けれど、 足元の段差や、 近づいてくる人の気配、 信号の色の変化は、 画面の中には映りません。
歩きスマホの怖さは、 大きな事故ではなく、 その“気づけなさ”にあります。 世界から一瞬だけ切り離されるような、 静かな断絶です。
スマホをしまって歩くと、 風の温度や、 街の音や、 人の流れが戻ってきます。 ほんの少しだけ、 世界が鮮明になる気がします。
歩きスマホをしないという選択は、 自分を守るだけでなく、 周りの人との距離を そっと大切にする行為なのかもしれません。


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