MetaTrader 4(MT4)とMetaTrader 5(MT5)の違いは、何でしょうか。
MT4とMT5は、どちらもMetaQuotes Software社によって開発された取引プラットフォームです。

私は2016年からFXをやっています。
裁量トレードで初めてPC版のMT5を触った時の感想は、「使い勝手はほぼ同じ」でした。全くの別物ではないということです。見た目は似ています。
動作速度とパフォーマンス、注文方法の種類、時間足の種類、標準インジケーターの数などについて解説します。
MT4はそのシンプルさと豊富なカスタムインジケーターで多くのトレーダーに支持されていますが、MT5はその高度な機能とパフォーマンスで新しい世代のトレーダーに対応しています。
MT4の歴史
MetaTrader 4(MT4)は、MetaQuotes Software社によって2005年にリリースされました。当時、FX取引が急速に普及していたこともあり、MT4はそのシンプルで直感的なインターフェースと豊富な機能で瞬く間に人気を博しました。MT4の主な特徴は以下の通りです。
- シングルスレッド動作: 当時のコンピュータの性能を考慮し、シングルスレッドで動作する設計となっていました。
- MQL4プログラム言語: トレーダーが自分でカスタムインジケーターやエキスパートアドバイザー(EA)を作成できるようにするためのプログラム言語が導入されました。
- 豊富なカスタムインジケーターとEA: 多くのトレーダーやプログラマーがMT4向けのカスタムインジケーターやEAを開発し、MT4のエコシステムが急速に拡大しました。
MT4はその後も多くのアップデートを重ね、現在でも多くのトレーダーに愛用されています。
MT5の歴史
MT5は2010年にリリースされました。MT4の成功を受けて、MetaQuotes Software社はさらに高度な機能とパフォーマンスを提供するためにMT5を開発しました。MT5の主な特徴は以下の通りです。
- マルチスレッド動作: 複数のタスクを同時に実行できるようにするため、マルチスレッドに対応しました。これにより、全体的なパフォーマンスが向上しました。
- MQL5プログラム言語: MT4のMQL4に対して、より高度なプログラミングが可能なMQL5が導入されました。これにより、複雑なカスタムインジケーターやEAの開発が可能となりました。
- 豊富な時間足と描画ツール: MT4にはなかった新しい時間足や描画ツールが追加され、より詳細なチャート分析が可能となりました。
MT5はその高度な機能とパフォーマンスにより、特にスキャルピングやデイトレードなどの短期取引に適しています。
動作速度とパフォーマンス
- 動作速度: MT4はシングルスレッド動作のため、複数のタスクを同時に実行する際にパフォーマンスが低下することがあります。MT5はマルチスレッドに対応しており、複数のタスクを同時に実行できるため、全体的なパフォーマンスが向上しています。
- パフォーマンス: MT5は複数のCPUコアを効率的に利用することで、よりスムーズな動作を実現しています。特に、スキャルピングやデイトレードなどの短期取引において、MT5の高速な動作は大きなメリットとなります。
注文方法の種類
MT5はMT4に比べて、ストップリミット注文が追加されています。
| 注文方法 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| 成行注文 | ○ | ○ |
| 指値注文 | ○ | ○ |
| 逆指値注文 | ○ | ○ |
| ストップリミット注文 | × | ○ |
| ストップ注文 | ○ | ○ |
| トレイリングストップ | ○ | ○ |
時間足の種類
MT4では9種類、MT5では21種類の時間足が利用できます。
MT5はMT4に比べて、時間足が追加されています。
| 時間足の種類 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| 1分足 | ○ | ○ |
| 2分足 | × | ○ |
| 3分足 | × | ○ |
| 4分足 | × | ○ |
| 5分足 | ○ | ○ |
| 6分足 | × | ○ |
| 10分足 | × | ○ |
| 12分足 | × | ○ |
| 15分足 | ○ | ○ |
| 20分足 | × | ○ |
| 30分足 | ○ | ○ |
| 1時間足 | ○ | ○ |
| 2時間足 | × | ○ |
| 3時間足 | × | ○ |
| 4時間足 | ○ | ○ |
| 6時間足 | × | ○ |
| 8時間足 | × | ○ |
| 12時間足 | × | ○ |
| 日足 | ○ | ○ |
| 週足 | ○ | ○ |
| 月足 | ○ | ○ |
標準インジケーターの数
MT4には30種類、MT5には38種類の標準インジケーターが搭載されています。
MT5はMT4に比べて、新しいインジケーターが追加されています。
| インジケーター名 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| 移動平均線(MA) | ○ | ○ |
| ボリンジャーバンド | ○ | ○ |
| MACD | ○ | ○ |
| RSI | ○ | ○ |
| ストキャスティクス | ○ | ○ |
| CCI | ○ | ○ |
| パラボリックSAR | ○ | ○ |
| フラクタル | ○ | ○ |
| エンベロープ | ○ | ○ |
| 標準偏差 | ○ | ○ |
| 一目均衡表 | ○ | ○ |
| オシレーター(OsMA) | ○ | ○ |
| デマーカー | ○ | ○ |
| ブルパワー | ○ | ○ |
| ベアパワー | ○ | ○ |
| オーサムオシレーター | ○ | ○ |
| アクセラレーターオシレーター | ○ | ○ |
| RVI | ○ | ○ |
| フォースインデックス | ○ | ○ |
| マネーフローインデックス(MFI) | ○ | ○ |
| ボリューム | ○ | ○ |
| オンバランスボリューム(OBV) | ○ | ○ |
| アベレージトゥルーレンジ(ATR) | ○ | ○ |
| ウィリアムズ%R | ○ | ○ |
| モメンタム | ○ | ○ |
| エンベロープ | ○ | ○ |
| カスタムインジケーター | ○ | ○ |
| アリゲーター | × | ○ |
| マーケットファシリテーションインデックス(MFI) | × | ○ |
| チャイキンオシレーター | × | ○ |
| カマリラピボットポイント | × | ○ |
| カスタムインジケーター | ○ | ○ |
描画ツールの種類
MT4には31種類、MT5には44種類の44種類の描画ツールが搭載されています。
MT5はMT4に比べて、新しい描画ツールが追加されています。
| 描画ツール名 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| トレンドライン | ○ | ○ |
| 水平線 | ○ | ○ |
| 垂直線 | ○ | ○ |
| チャネル | ○ | ○ |
| フィボナッチリトレースメント | ○ | ○ |
| フィボナッチアーク | ○ | ○ |
| フィボナッチファン | ○ | ○ |
| フィボナッチタイムゾーン | ○ | ○ |
| ギャンファン | ○ | ○ |
| ギャンライン | ○ | ○ |
| エリオット波動 | × | ○ |
| 長方形 | ○ | ○ |
| 三角形 | ○ | ○ |
| 楕円 | ○ | ○ |
| テキスト | ○ | ○ |
| ラベル | ○ | ○ |
| 矢印 | ○ | ○ |
| 矢印線 | × | ○ |
| 角度ライン | × | ○ |
| サイクルライン | × | ○ |
| 長方形ラベル | × | ○ |
| チャネル(平行) | ○ | ○ |
| チャネル(標準偏差) | ○ | ○ |
| チャネル(回帰) | ○ | ○ |
| フィボナッチチャネル | × | ○ |
| フィボナッチエクスパンション | ○ | ○ |
| フィボナッチファン | ○ | ○ |
| フィボナッチタイムゾーン | ○ | ○ |
| ギャンファン | ○ | ○ |
| ギャンライン | ○ | ○ |
| ギャンボックス | × | ○ |
| エリオット波動(推進) | × | ○ |
| エリオット波動(修正) | × | ○ |
| サイクルライン | × | ○ |
| 角度ライン | × | ○ |
| 矢印ライン | × | ○ |
| 長方形ラベル | × | ○ |
| テキストラベル | × | ○ |
| テキスト(水平) | × | ○ |
| テキスト(垂直) | × | ○ |
| テキスト(斜め) | × | ○ |
| テキスト(回転) | × | ○ |
| テキスト(反転) | × | ○ |
カスタムインジケーターとEA
MT4は歴史が長く、多くのトレーダーやプログラマーがMT4向けのカスタムインジケーターやEA(自動売買プログラム)を開発してきました。
そのため、MT4には豊富なカスタムインジケーターとEAが存在します。
一方、MT5は比較的新しいプラットフォームであるため、カスタムインジケーターとEAの数は限定されています。
プログラム言語の違い

MT4ではMQL4、MT5ではMQL5というプログラム言語が使用されています。両者には互換性がないため、MT4のカスタムインジケーターやEAはMT5では動作しません。
気配値表示と取引板情報
MT4ではシンプルな気配値表示が提供されていますが、MT5ではプライスボードや取引板情報など、より詳細な気配値表示が提供されています。
普及度と人気度
MT4の普及度と人気度
MT4は2005年にリリースされ、長い歴史を持つため、多くのトレーダーに愛用されています。特に、以下の点がMT4の普及度と人気度を高めています。
- 豊富なカスタムインジケーターとEA: MT4は長い歴史を持つため、多くのトレーダーやプログラマーがMT4向けのカスタムインジケーターやエキスパートアドバイザー(EA)を開発してきました。そのため、MT4には豊富なカスタムインジケーターとEAが存在します。
- 対応業者の多さ: MT4は多くのFX業者に採用されており、対応している業者の数が非常に多いです。これにより、トレーダーは自分に合った業者を選びやすくなっています。
- シンプルで使いやすいインターフェース: MT4はシンプルで直感的なインターフェースを持ち、初心者でも使いやすい設計となっています。
MT5の普及度と人気度
MT5は2010年にリリースされ、MT4の後継版として開発されました。MT5は以下の点で優れていますが、普及度と人気度にはいくつかの課題もあります。
- 高度な機能とパフォーマンス: MT5はマルチスレッドに対応しており、複数のタスクを同時に実行できるため、全体的なパフォーマンスが向上しています。また、MT5は21種類の時間足や38種類の標準インジケーターを提供しており、より高度な分析が可能です。
- マルチアセット取引: MT5はFX取引に加えて、株式、先物、オプションなどのマルチアセット取引が可能です。これにより、トレーダーは一つのプラットフォームで多様な資産を取引できます。
- 普及の課題: MT5はMT4に比べて対応している業者の数が少ないため、普及度が限定されています。また、MT4からMT5への移行が難しいため、MT4を使い続けるトレーダーも多いです。
まとめ

| 項目 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| リリース年 | 2005年 | 2010年 |
| 対応業者の数 | 多い | 少ない |
| カスタムインジケーターとEAの数 | 豊富 | 限定的 |
| ユーザーインターフェース | シンプルで直感的 | 洗練されて多機能 |
| 動作速度とパフォーマンス | シングルスレッド | マルチスレッド |
| 注文方法の種類 | 5種類 | 6種類 |
| 時間足の種類 | 9種類 | 21種類 |
| 標準インジケーターの数 | 30種類 | 38種類 |
| マルチアセット取引 | FX取引に特化 | FX、株式、先物、オプションなど |
| 普及度 | 高い | 限定的 |
| 人気度 | 高い | 高機能だが普及に課題 |
MT4はそのシンプルさと豊富なカスタムインジケーターで多くのトレーダーに支持されていますが、MT5はその高度な機能とパフォーマンスで新しい世代のトレーダーに対応しています。
どちらのプラットフォームを選ぶかは、トレーダーの取引スタイルやニーズに応じて決定することが重要です。



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