FXで安定して勝てていたある年、 「来年はMTF分析を取り入れて、もっと安定させよう」と考えました。
しかし導入した瞬間、 それまで勝てていた1分足ベースの手法が崩れ、 そこから 1年半まったく勝てないスランプ に落ちました。
上位足の押し目・戻り目 × 下位足のブレイク
当時はネットでよく見るMTF分析をそのまま採用していました。
- 上位足で方向を決める
- 下位足でブレイクエントリー
- 下落はショートのみ
- 上昇はロングのみ
- 上位足の方が強い
一見正しそうですが、私にはまったく機能しませんでした。
MTF分析導入前は1分足だけで勝てていた
もともと私の手法は 1分足だけで完結するタイプ でした。 そこに“上位足の判断”を足したことで、 判断基準が増え、迷いが増え、手法が壊れていきました。
「1分足だけでは不十分なのでは?」という負い目があり、 それを埋めるためにMTF分析を導入したのが失敗の始まりでした。
スランプ脱出のためにMTF分析を一度すべて捨てた
1年半もがいた末、 私は MTF分析を一度すべて捨てました。
捨てて、叩き割って、粉々にしてゴミ箱に入れたような感覚です。 そこまでして、ようやくスランプから抜け出せました。
研究:なぜMTF分析で勝てなくなったのか

MTF分析は一度捨てましたが、 数年後、結局また拾い上げました。
「なぜ勝てなくなったのか」 この疑問がずっと引っかかっていたからです。
研究1──勝てなくなった原因は“大きな勘違い”だった
当時、私は次のような言葉を“MTF分析のルール”だと思い込んでいました。
- 上位足で方向を決める
- 下位足でブレイクエントリー
- 下落はショートのみ
- 上昇はロングのみ
- 上位足の方が強い
しかし冷静に見ると、 これは 「日足・4時間足の押し目買い/戻り売り手法」 の説明であって、 MTF分析そのものではありませんでした。
つまり私は、
MTF分析を取り入れようとしていたのに、 MTF分析を使った“別の手法”を丸ごと取り入れてしまっていた。
これが“大きな勘違い”でした。
本来は「分析のための考え方」にすぎないのに、 私はそれを “守るべき絶対ルール” として扱ってしまったのです。
その結果、
- 上位足が上昇トレンド → ロングしかやらない
- 上位足が下降トレンド → ショートしかやらない
という極端な縛りが生まれ、 相場に対する柔軟性を完全に失い勝てなくなりました。
つまり、勝てなくなった原因は“大きな勘違い”だったのです。
敗因の解明まで、正直かなり時間がかかりました。 でも、原因がはっきりしたことで、ようやく気持ちを整理することができました。
研究2──上位足を見なくても戦えるのはなぜか
1分足で完結する手法とはいっても、 他の時間足は時々チェックしています。
その中で、特に重要な気づきが2つありました。
① 1分足で“綺麗な形”が出たとき、上位足も同じ形になっていることが多い
例: 1分足で綺麗な戻り売りの形が出たとします。
その状態で4時間足に切り替えると、 4時間足でも同じような戻り売りの形 になっていることが多い。
つまり、
下位足が良いとき、上位足も自然と整っていることが多い。
② 上位足でエントリーパターンが出ても、1分足では出ていないことが多い
4時間足で「売りの形だ」と思っても、 1分足を見ると エントリー条件が揃っていない ことがよくあります。
この場合、 4時間足だけを信じてエントリーすると負けやすい。
①と②を比べると、結果はこうなる
- ① 下位足よい × 上位足よい → OK(勝ちやすい)
- ② 上位足よい × 下位足わるい → NG(負けやすい)
この差は非常に大きい。
結論:自分の手法では“下位足の方が重要”
- 上位足が良くても、下位足が悪ければ負ける
- 下位足が良いときは、上位足も自然と整っていることが多い
つまり、
私の手法にとっては、上位足より下位足の方が圧倒的に重要だった。
だからこそ、 「上位足を見なくても戦える」理由がはっきりしました。
今の使い方

今の私は、次のようなシンプルなスタイルに落ち着いています。
- 下位足のルールが中心
- 上位足は“補助”
- 基本は1分足で完結
つまり、以前のように“上位足で方向を固定する”ことはせず、 まず 下位足 を見て判断しています。
MTF分析を完全に捨てたわけではありません。 今は 次のような“軽く添える”イメージ の条件追加として使っています。
- 1時間足が特定の形ならショートしない
- 逆張りショートのときは5分足も確認する
後遺症
MTF分析という言葉を見るたびに、 いまだに胸の奥がざわつきます。
「もう嫌だ、見たくない」 そんな気持ちがふっと湧いてくる。
1年半のスランプを経験したことで、 これはもう“後遺症”のようなものだと思っています。
まとめ

MTF分析を取り入れたことで、私は1年半のスランプに落ちました。 その原因は、MTF分析そのものではなく、 “MTF分析を使った別の手法”をルールとして取り入れてしまったことでした。
研究を続ける中で、 上位足が良くても下位足が悪ければ負けること、 逆に下位足が良いときは上位足も自然と整っていることが多いと分かりました。
つまり、私の手法では 下位足の質こそが最重要 だったのです。
今は、下位足を中心に判断し、上位足は補助的に確認する。 この“自分に合った判断基準”を取り戻したことで、 MTF分析をやっと少しだけ使えるようになったのです。
ただ、あの1年半の経験は大きく、 今でも「MTF分析」という言葉を見ると胸がざわつく── そんな“後遺症”だけは、まだ残っています。


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