FXを始めたばかりの頃、私が実際に行っていた裁量手法の作り方を紹介します。 当時の手法づくりは、今でも十分通用すると思っています。 もしもう一度ゼロから始めるなら、きっと同じようなことをするでしょう。
用意するもの:大きい紙、できればホワイトボード
まず、手法を作るために必要なのは「大きな紙」です。
ホワイトボードがあれば理想的ですが、私はカレンダーの裏側を使っていました。 それを壁に貼り、手法の“見える化”を始めます。
手法を図と文字で書く
紙の上に、手法を図と文字で書きます。
ローソク足の動き、インジケーターの形、時間帯など──視覚的に説明できるようにします。
そのあとで、エントリー条件とエクジット(決済)条件を文字で書き加えます。
エクジット条件は、利確と損切で分けておいた方が良いです。利確と損切の条件を分けておくことで、新しい気付きが得られることが多いです。
フォーマットは自由ですが、基本的には「手法の説明」「エントリー条件」「利確条件」「損切条件」の4項目を書いた紙が完成形となります。今後、何度も修正が入ることを前提に、それぞれの項目に余白を残しておきます。
直近1ヶ月で感触をつかむ
次に、この手法が「勝てそうかどうか」を検証します。
まずは直近1ヶ月のチャートを見ながら、条件に合う場面を探します。このとき、細かい数字を記録しなくても構いません。手法の優位性は、体感でわかることが多いからです。
改善と修正を繰り返す
この作業を通して、手法の改善点や改良案が見えてきます。
図と条件を何度も書き直しながら、手法を育てていきます。紙の余白はどんどんなくなっていくはずです。最初に大きい紙を用意したのは何度も書き直しができるようにするためです。
ホワイトボードであれば、古い図や条件等を消せるので余白が確保しやすいはずです。私はホワイトボードを使っていなかったので、余白が無くなったら新しい紙に転記していました。当時、ホワイトボードが欲しいなあと思っていました。
期間を広げて確認する
1ヶ月で「勝てそう」と感じたら、次は3ヶ月の期間に広げて検証します。
やることは同じです。
もしスイングトレードなら、1年間に広げて検証します。
本音を言えば、次は10年分のチャートで検証した方が良いと思っています。でも、ここではそれを承知のうえで、いったん切り上げます。
なぜここで切り上げるのか。 それは、まだ手法も経験も未完成だからです。 この段階で10年分の検証をしても、後から見直すことが多くなり、結局やり直すことになります。 私は、まず短期で感触をつかみ、実弾を使って経験値を積むことを優先しました。
実弾投入:リアルトレードで検証
次に、少額で実弾を投入しながら、同じ検証を繰り返します。
実弾投入して検証するのは経験値を稼ぐ目的が大半です。FX経験者は、実弾を投入する前に10年分の検証した方が効率が良いと思います。
この段階で、もし大きな修正が必要になった場合は、再び机上での検証に戻ります。
トレードの合間に過去10年分のチャートも確認して、長期的な優位性を検証します。
この実践と検証を3年続けます。
「3年って長すぎでは?」と思うかもしれません。でも安心してください。ゼロから始めた場合の目安です。 経験を積むにつれて、検証にかかる時間はどんどん短くなっていきます。
繰り返し:手法は何度も見直すことで育つ
手法づくりは、一度で完成するものではありません。何度も見直し、修正し、フィードバックを重ねることで、少しずつ精度が上がっていきます。
このフィードバックは、過去チャートを見ながらの気づきでもいいし、実際のトレード結果からの反省でも構いません。大事なのは、「何度も見直すこと」そのものが手法を育てるという視点です。
手法に見切りをつける
検証と修正を繰り返しても、損益が安定しないなどの理由で「こんなの使えない」と思ったら、手法に見切りをつけます。最初の手法に固執しません。
手法を作るにも、ある程度のスキルと経験が必要です。 今はできなくても、将来的には使える手法へと育てられる可能性は十分にあります。
手法は複数検証する
実弾検証中に、新しい手法が思いついたら、その新しい手法の検証も始めます。同時に複数の手法を検証している状態とします。3年後に「何も残らなかった」という事態を避けられます。
まとめ:検証が、手法を育てる

FX初心者だった私が最初にやっていた手法づくりは、「大きい紙に書くこと」から始まりました。
図と条件を書き、感触をつかみ、修正を重ねる──この流れは、今でも通用すると思っています。



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