「みちのく銀行」という名前には、 ひらがな特有のやわらかさと、土地の記憶が宿っています。 青森県に根ざした銀行でありながら、 「みちのく」という語が持つ広がりが、 東北全体の空気を含んでいたように思います。
ひらがな表記の銀行名は、当初は違和感もあったという。 でも、年月が経つにつれ、 「みちぎん」という略称が県民にも行員にも馴染み、 ATMのロゴや通帳の表紙に、 その語感が定着していきました。
そして2025年1月1日、 「青森銀行」との合併により、 「青森みちのく銀行」として新たにスタートしました。 語感は残ったが、構造は変わりました。 それは、記憶の再編でもあります。
「みちのく銀行」という語が、 過去のものになったその瞬間に、 語感は少しだけ跳ねて、 地域の記憶に沈んでいきます。
でも、ひらがなのやわらかさは、 きっとこれからも、 青森の金融の空気の中に、 静かに残り続けると思います。
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