カルデラ湖という言葉には、少しだけ重さがあります。 それは、火山の記憶かもしれないし、地形のくぼみかもしれないし、 あるいは、沈黙のかたちなのかもしれません。
湖の水は、ただそこにあるように見えます。 けれど、その下には、何かが沈んでいるような気がします。 それが岩なのか、時間なのか、語られなかったものなのかは、よくわかりません。
湖の中央に島が浮かんでいることがあります。 それは、残されたものなのか、浮かび上がろうとしたものなのか、 どちらとも言えないような姿をしています。
周囲には、湯が湧いている場所もあります。 砂を掘ると温かい水が出てくることもあるそうです。 それは、沈んだものが、まだ沈みきっていない証なのかもしれません。
カルデラ湖という名前には、語感の余白があります。 「カルデラ」という響きが、くぼみを意味するのか、 それとも、何かを包み込む静けさを指しているのか── そのあたりは、はっきりしません。
この湖が何を記録しているのかは、よくわかりません。 ただ、沈んだものが、まだ沈みきっていないような場所であることだけは、 なんとなく、そう思えるのです。



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