前期高齢者という言葉を聞くと、 どこか制度の匂いがして、 日常の会話にはあまり出てこない響きがあります。
「高齢者」と言われると なんとなくイメージはつくのですが、 “前期”がつくと急に距離が生まれて、 意味が曖昧になります。
調べてみると、 前期高齢者とは 65歳から74歳の人のこと を指します。 健康保険や介護保険など、 制度の区分として使われる言葉です。
けれど、 65歳と聞いても、 今の時代はまだまだ元気な人が多く、 「高齢者」という言葉が そのまま当てはまらないようにも感じます。
制度の中では区分が必要でも、 人の生活は区分では語れません。
働いている人もいれば、 趣味に没頭している人もいる。 家族を支えている人もいれば、 新しい挑戦を始める人もいる。
前期高齢者という言葉は、 あくまで制度のための呼び名であって、 その人の生き方や価値を決めるものではありません。
言葉は時々、 人を分類するために生まれます。 でも、 その分類の向こう側には、 一人ひとりの生活や時間が 静かに流れています。
前期高齢者とは何か―― その答えは制度の中にありますが、 その人がどんなふうに生きているかは、 制度では測れないのだと思います。


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