階段を上る。 その途中に、少し広く平らな場所がある。 それが「踊り場」です。
建築用語としては、方向転換や休息、転落防止のために設けられたスペース。 制度としては合理的で、安全設計の一部です。 でも、「踊り場」という語に触れたとき、 その語感は少しだけ跳ねていました。
踊っているわけではない。 でも、明治時代の西洋建築の中で、 階段の途中でドレスの裾を揺らす貴婦人たちを見て、 「まるで踊っているようだ」と名付けられたという説もあります。 制度の中に、語感が沈んでいた瞬間です。
経済用語としても使われます。 「景気が踊り場にある」── 成長が一時停止し、横ばいになる局面。 それは、進むことも戻ることもできない、 ただ“立ち止まる”しかない構造です。
今日は、「踊り場」という語に触れて、 制度の説明では語りきれない違和感を記録した日です。



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