シカゴには、 “風の都市(Windy City)”という呼び名があります。
それはただ風が強いからではなく、 街そのものが風とともに生きているような、 そんな独特の空気をまとっているからかもしれません。
ミシガン湖から吹き抜ける風は、 季節によって表情を変えます。 冬には鋭く、 春にはやわらかく、 夏には湖の匂いを運び、 秋には街路樹を揺らす。
高層ビルの谷間を通り抜ける風は、 まるで街の呼吸のように 一定のリズムを刻んでいます。
風が強い日は、 コートの裾がふわりと浮き、 街を歩く人々の足取りが少しだけ早くなる。 その様子さえ、 シカゴという街の一部に見えてくる。
“風の都市”という呼び名には、 自然と都市が混ざり合う 不思議な調和が宿っています。
風が街を形づくり、 街が風を受け止める。 その繰り返しの中で、 シカゴは今日も静かに息づいているのだと思います。

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