EV(電気自動車)が普及するにつれて、「EV重量税」という言葉を耳にすることが増えてきました。しかし、実際には “EV重量税” という正式な税制度は存在しません。 それでもこの言葉が広まっているのは、世界的に EVの重量増と税収構造の変化 が問題視され、各国が新しい課税方式を模索しているためです。
ここでは、世界で何が起きているのかを整理します。
EV重量税とは何か(正式名称ではない)
まず前提として、 EV重量税という税はどの国にも存在しない。
ただし、以下の理由から “EVに追加課税すべきでは” という議論が世界中で進んでいます。
- EVはバッテリーが重く、車両重量が増える
- 重い車は道路を傷めやすい
- EVはガソリン税を払わないため、道路維持費の財源が減る
- EV優遇が続くと税収構造が崩れる
このため、各国は 重量・走行距離・登録料 など、さまざまな形で“EV向けの新しい負担”を導入し始めています。
世界の動き
アメリカ:最も進んだ「EV追加課税」
アメリカではすでに 30以上の州で EVに追加の登録料 を課しています。
- 年間100〜200ドル以上の追加負担
- 理由は「ガソリン税が取れない」「EVは重く道路を傷める」
名称は違っても、目的は EV重量税と同じ です。
フランス:重量課税をEVにも適用
フランスは2024年から 重量課税(マリュス)を強化。
- 一定重量を超える車に追加課税
- EVも対象
- 世界で最も「EV重量税」に近い制度
ノルウェー:EV優遇の縮小
EV普及率世界一のノルウェーでも、優遇を縮小しつつあります。
- 重量に応じた課税強化を議論
- EVの重量増による道路負荷が問題視
イギリス:EV優遇の終了へ
2025年から EVにも自動車税(VED)を課税。
- 優遇を終わらせ、ガソリン車と同じ扱いへ
- 重量課税ではないが、流れは「公平負担」
オーストラリア:走行距離課税
一部州で EV向けの走行距離課税 を導入。
- ガソリン税の代替として
- 「使った分だけ道路維持費を払う」という考え方
世界の共通点
各国の動きをまとめると、次の3つが共通しています。
EVは重い → 道路を傷める
バッテリーの重量が大きく、車両重量が増えるため、道路への負荷が問題に。
ガソリン税が減る → 道路維持費が不足
EVは燃料税を払わないため、財源が減る。
優遇から「公平負担」へ
初期の普及期は優遇が多かったが、 今は 優遇縮小 → 課税強化 の流れ。
日本はどうなるか
日本ではまだ 「EV重量税」という新税の検討はない ものの、以下の問題は確実に議論されています。
- EVの重量増
- ガソリン税収の減少
- 道路維持費の公平負担
- EV優遇の見直し
世界の流れを踏まえると、 日本でも将来的にEV向けの新しい課税が導入される可能性は高い というのが現実的な見方です。
まとめ

- 「EV重量税」という正式な税は存在しない
- しかし、世界では EV向けの追加課税が急速に広がっている
- 背景は「重量増」「道路損傷」「ガソリン税収減」
- 日本も同じ問題を抱えており、将来的な制度変更は十分あり得る



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