ファビコンは、たった 16 ピクセル四方の小さな画像です。 ブラウザのタブにそっと置かれ、 ブックマークの端に静かに並び、 ユーザーが気づかないほど控えめに存在しています。
けれど、その小ささの中に、 サイトの気配や温度を閉じ込めることができます。
色でも、形でも、線の太さでも、 そのサイトがどんな場所なのかを、 言葉より先に伝えてしまう力があります。
大きなロゴではなく、 説明文でもなく、 ただひとつの点のようなアイコンが、 そのサイトの“入口の気配”を決めてしまう。
ファビコンを作るという行為は、 サイトの本質を一滴だけ抽出して、 小瓶に詰めるような作業に似ています。
派手さはいらなくて、 むしろ削ぎ落とすほど輪郭が見えてくる。 そのサイトが何者なのか、 どんな空気をまとっているのか、 その最小単位を形にするのがファビコンです。
小さな点に込められた静かな存在感。 それが、ファビコンという印の役割なのだと思います。


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