在宅自己注射という言葉には、 医療の専門性よりも、 “家の静けさの中で、自分の身体に向き合う時間” という印象があります。
病院では看護師さんがそばにいて、 手順も、針の角度も、 すべてが安心の中で進んでいきます。
けれど在宅自己注射は、 その安心が一度だけ外れ、 自分の手で自分を守る行為 になります。
針を見ると緊張したり、 手順を思い出すだけで胸がざわついたり、 「本当にできるのかな」と 静かに不安が広がることもあります。
でも、在宅自己注射は “ひとりで頑張る医療” ではありません。
病院で練習した手順があり、 迷ったときに相談できる人がいて、 身体のために必要なことを 自分のペースで続けていくための方法です。
最初の一回は怖くても、 二回目、三回目と重ねるうちに、 針を持つ手が少しずつ落ち着いていきます。
在宅自己注射とは、 自分の身体を守る力を ゆっくりと身につけていく過程 なのだと思います。
怖さの奥には、 確かに前へ進んでいる自分がいます。


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