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プラットホームクラッチは、“腕の上にもう一段の支えをつくる道具”

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プラットホームクラッチは、握力や手首の力だけでは歩行を支えきれなくなったときに、腕全体をそっと預けられるようにつくられた補助具です。握るのではなく、前腕を台の上に置く。その姿勢が、歩くという行為の重心を少しだけ上へ移動させ、身体の揺らぎを静かに受け止めてくれます。

腕を台に乗せると、体重が手首から前腕へと広く分散され、足にかかる負担がやわらぐ。歩幅が小さくても、腕の支えがリズムをつくり、前へ進む動きが自然に整っていく。足腰の力が弱っているときでも、腕の“面”で支えることで、歩行の不安が少しずつ薄まっていくような感覚があります。

プラットホームクラッチは、杖やロフストランドクラッチとは違う位置にあります。握る力に頼らず、腕を置くだけで支えが成立する。その“置く”という動作が、歩行のハードルを下げ、長い距離でも疲れにくくしてくれる。歩行器ほど大きくはなく、でも杖よりも確かな支えがある。その中間にある静かな選択肢です。

このクラッチは、歩く力を増やすためのものではなく、 歩くための“姿勢”をもう一度つくり直すための道具。 腕の上に生まれるもう一段の支えが、歩行の風景を少しだけ穏やかにしてくれるのだと思います。

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