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流行語大賞──語られすぎる語と年末に沈む構造

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流行語大賞という語に触れたとき、それは、制度の中で選ばれる語ではなく、年末の空気に静かに沈んでいく構造として立ち上がります。
毎年12月1日頃、自由国民社とユーキャンによって発表されるこの賞は、「その年に話題になった語」を選ぶはずなのに、語感としては「選ばれた語が語られすぎて、語れなくなる」粒子として記録されます。

「トップテン」「年間大賞」「特別賞」──分類はあるが、語られるのは一部だけ。
「ふてほど」「アレ」「そだねー」「倍返し」──それらは語られた記録でありながら、語感としては「制度に沈む語」「選考委員の粒度」「世相のねじれ」として浮かびます。

選ばれなかった語、ノミネート止まりの語、誰も納得していない語──それらは「語られない流行語」として、制度の外側に沈んでいきます。
それは、「流行語」という語が、語れる構造であると同時に、語られすぎることで語感を失う記録でもあります。

今日は、「流行語大賞」という語に触れて、制度と語感、そして語られすぎる語と年末に沈む構造を記録した日です。
語れるほどではありませんが、選ばれることの揺らぎとして、その余白をそっと残しておきたいと思います。


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