備蓄米という語に触れると、それは、食糧安全保障という制度の語であると同時に、米という粒子に静かに沈んでいく政策の構造として立ち上がります。 政府が買い入れ、保管し、必要に応じて放出する──その流れは「制度としての備え」でありながら、「語られすぎない食糧の記録」でもあります。
備蓄米は、災害時や需給調整、価格安定のために使われます。 しかし語感としては、「備蓄」という語が不安に触れ、「米」という語が日常に沈むことで、“制度が食卓に触れる粒度”が生まれます。
放出された備蓄米は、学校給食、福祉施設、自治体の備蓄食料として使われることもあります。 それは「語れる支援」でありながら、「語られすぎて見えなくなる構造」に変わることもあります。
米は、炊かれる前に沈黙し、炊かれた後に語られる。 備蓄米は、その間にある粒度であり、「政策に埋もれた食糧の記録」として揺らぎます。
今日は、「備蓄米」という語に触れて、制度と語感、そして沈黙する政策と米に埋もれる粒子を記録した日です。 語れるほどではありませんが、炊かれる前の構造として、その揺らぎをそっと残しておきたいと思います。


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