昼下がり、コンビニの棚でふと目に留まった「しょうゆ豚弁当」。 その瞬間、なぜか小学生の頃の遠足を思い出しました。母が作ってくれたお弁当の中に、甘辛い豚の生姜焼きが入っていて、冷めてもなお美味しかった記憶があります。あの味に似ているような気がしました。
しょうゆ豚弁当は、派手さこそありませんが、白ごはんの上に乗った豚肉の照り、しみ込んだタレの色、添えられた紅しょうがの赤が、なんとも言えない安心感を与えてくれます。 「これでいいんだよ」と語りかけてくれるような、そんな存在です。
食べながら、ふと思いました。 最近は選択肢が多すぎて、何を選んでも「もっと良いものがあったかもしれない」と感じてしまうことがあります。 でも、しょうゆ豚弁当は違います。選んだ瞬間から、すでに満足しているのです。 それはきっと、味だけでなく、記憶とつながっているからなのだと思います。
しょうゆの香りが鼻をくすぐるたびに、少しだけ心がほどけていくような気がします。 忙しい日々の中で、こうした「ちょっとした安心」を見つけることは、案外大切なことなのかもしれません。

人気ブログランキング ブログパーツ