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液晶保護フィルム──守られているはずなのに、指先が遠く感じた日

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スマホを買い替えた日の帰り道、駅前の量販店で液晶保護フィルムを買いました。 「貼っておいたほうが安心ですよ」 店員さんの言葉にうなずきながら、少しだけ違和感を覚えていました。 安心って、なんだろう。 守るって、どういうことだろう。

フィルムを貼った画面は、確かに傷つきにくくなった。 でも、指先が触れるたびに、ほんの少しだけ距離を感じるようになりました。 タップの感触が、わずかに鈍くなった気がして、 スワイプの滑らかさが、どこかぎこちなくなった気がして、 それでも「守られているから」と自分に言い聞かせていました。

液晶保護フィルムは、画面を守るためのもの。 でも、守ることが、触れにくくすることだったら── それは、ほんとうに「安心」なのかな。

人との関係でも、似たようなことがある気がします。 傷つかないように距離を取る。 本音を言わないようにフィルターをかける。 それは、守るための選択かもしれないけれど、 そのぶん、触れ合いの感触が遠くなる。

今日、スマホの画面を拭きながら、そんなことを考えていました。 液晶保護フィルムは、確かに便利です。 でも、守られているはずなのに、指先が遠く感じた日。 その記録だけ、残しておこうと思いました。

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