Consortiumという語感には、少しだけ硬さがあります。 それは「共同事業体」「企業連合」「協議会」などを意味する言葉で、 複数の主体が、何かを一緒に進めるために集まる構造です。
けれど、その「一緒に」という語感は、 必ずしも親密さや統一性を意味するわけではありません。 むしろ、異なる立場や目的を持ったまま、仮に集まることのほうが多いようにも見えます。
Consortiumは、契約によって結ばれます。 大学と企業、自治体と研究機関、あるいは国と民間団体── それぞれが、資源や知識を持ち寄り、 共通の目標に向かって並走するような構造です。
ただし、その目標は、いつも明確とは限りません。 標準化、共同研究、社会実装、地域振興── 言葉としては整っていても、 実際に何を目指しているのかは、プロジェクトごとに揺らいでいるようにも感じられます。
Consortiumは、合弁ではありません。 それぞれの参加者が、法的には独立したまま、 一時的に、あるいは部分的に、協力関係を結ぶだけです。 その関係性は、集まっているようで、集まりきっていない。
語源はラテン語の「consors(運命を共にする者)」から来ています。 けれど、現代のConsortiumは、 運命を共にするというより、目的を仮に共有する構造なのかもしれません。
Consortiumは、ただの連携ではないのかもしれません。 それは、集まることが、まだ目的に届いていない構造であり、 語感と距離感が、契約の中に静かに滲んでいるような存在なのかもしれません。

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