「オーバーツーリズム」という言葉を初めて見たのは、英語学習サイトの単語テストでした。 観光地が混みすぎること──そんな意味だと説明されても、 「こんな単語、使わねーよ」と思っていました。 語感も長いし、なんだか実感がなかったです。
でも今、ニュースでもSNSでも、 この言葉が普通に使われています。 観光地の混雑、地元住民の疲弊、環境への負荷。 それらを語るとき、「オーバーツーリズム」という語が、 ちょうどいい距離感で跳ねてきました。
語感の記憶は、いつも少し遅れてやってきます。 当時は意味がなかった言葉が、 今は意味を持ちすぎるくらいになっています。 それは、語感が社会に馴染んだということかもしれないし、 社会が語感に追いついたということかもしれません。
「使わないと思っていた言葉が、使われるようになる」 その瞬間に、語感は跳ねました。 そして、記憶の中の単語帳が、 少しだけ意味を持ち始めたのです。


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