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たすえむ──屋号という語の奥に、土地と時間が沈んでいた日

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秋田市の端、岩見川の最上流。 鵜養(うやしない)という地域に、「たすえむ」という屋号がある。 農薬を使わず、あきたこまちを育てる米農家。 でも、「たすえむ」という語に触れたとき、 それは単なるブランド名ではなく、 土地と時間が沈んだ語感のように感じられました。

「たすえむ」は、太惣衛門(たそうえもん)というご先祖の名が、 秋田弁で訛って屋号になったものだといいいます。 代々守ってきた田んぼを、次の世代へ繋ぐための名前。 その語感には、制度では語れない“家の記憶”が宿っています。

農薬不使用のあきたこまち。 もちもちで冷めても美味しく、和食によく合う。 精米も玄米も、道の駅や販売所で手に取ることができる。 でも、その米の奥にあるのは、 「たすえむ」という語が背負ってきた時間の厚みです。

今日は、「たすえむ」という語に触れて、 屋号という制度の外側にある語感の揺らぎを記録した日です。

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