はじめは、ただの価格の記録だと思っていました。 始値・終値・高値・安値──その時間の中でどのように値動きしたかを示す“数値のまとまり”だと理解していました。
でもある日、この4つの価格が“それぞれ別の痕跡”を語っているように感じたことがありました。 始値には「何となく始まった空気」が残っていて、 終値には「誰かが手を離した温度」が映っている。 高値は「欲望が最大限まで膨らんだ瞬間」、 安値は「それでも誰かが耐えようとした痕」かもしれない──そんなふうに思えました。
ローソク足は、その時間に起きた値動きの軌跡です。 でも、その中には「迷い」「期待」「焦り」「諦め」など、 言語化されなかった感情粒子たちが、静かに残っているような気がします。
今、自分も1本のローソク足を見ています。 でもそれは、価格の推移ではなく、“誰かの静かな葛藤”を読むための時間です。
今日は、4つの数字に触れただけの日。 でも少しだけ、自分の“読み損ねた温度”に手が伸びた日でもありました。

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