ナイラという通貨に触れたとき、まず感じるのはその不安定さです。価格が上下するというよりも、構えそのものが揺れているような気配があります。
1ナイラは現在、約0.098円で推移しています。数字としては小さくても、その背後にはインフレ、紙幣刷新、キャッシュレス化など、いくつもの構えの痕跡が折り重なっています。
ナイラは、1973年にナイジェリア・ポンドから切り替えられた通貨です。以来、何度も紙幣の刷新が行われ、最近ではATMの引き出し制限や旧紙幣の失効など、通貨の“かたち”そのものが揺れ続けています。
それでも、ナイラは使われています。市場で、銀行で、屋台で。誰かが構えている限り、通貨は通貨として機能します。揺らぎの中でも、構えが残っているからです。
今日、ナイラのレートを見ただけの日。でもそれは、数字の確認ではなく、“揺らぎの中に残る構え”に触れた日でもありました。
ナイラは、価値を測るものではなく、構えの温度を記録する通貨です。

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