カテーテルとカニューレ。 どちらも細い管のような道具で、 医療の現場ではよく並んで語られます。 けれど、その役割には 静かで確かな違いがあります。
カテーテルは、 身体の中に“通して使う”管です。 血管や胃、膀胱など、 目的の場所までそっと伸びていき、 薬を届けたり、液体を抜いたり、 必要な作業を静かに行います。
一度入ると、 そのまま奥へ向かって細い道をつくり、 身体の深いところで働く道具です。
一方で カニューレは、 “入口をつくるための管”です。 空気を通すために鼻につけたり、 点滴の針を安定させるために皮膚の上に置いたり、 身体の表面に近い場所で 通り道を確保する役割を持っています。
カテーテルが「奥へ向かう道」なら、 カニューレは「入口を守る枠」のような存在です。
どちらも細くて控えめで、 大きな音を立てることはありません。 けれど、 その静かな違いが、 医療の中でとても大切な意味を持っています。

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