アメリカ政府の介護制度と聞くと、 どこか大きくて複雑で、 自分の生活とは遠い世界の話のように感じます。
日本には介護保険があり、 40歳になれば保険料を払い、 必要になればサービスを受けられる。 そんな“仕組みとしての安心”があります。
でもアメリカには、 日本のような全国共通の介護保険制度はありません。
その事実を知ったとき、 少し驚きました。
アメリカの介護は、 メディケア(高齢者向け医療保険) と メディケイド(低所得者向け公的医療) この二つが中心になっています。
けれど、 どちらも“介護そのもの”を手厚く支える仕組みではありません。
メディケアは医療が中心で、 長期の介護はほとんどカバーしません。 メディケイドは所得制限が厳しく、 誰でも使えるわけではありません。
だからアメリカでは、 介護が必要になると ・自分の貯金を使う ・家族が支える ・民間の介護保険に入る ・条件を満たせばメディケイド という選択肢の中から、 それぞれがなんとかやりくりしていく形になります。
制度としての安心より、 “個人の力”に依存する部分が大きい。
その現実を知ると、 日本の介護保険制度の存在が 少し違った光を帯びて見えてきます。
アメリカ政府の介護制度とは何か―― それは、 「国が一律に支える仕組み」ではなく、 医療と福祉の隙間を それぞれが埋めていくような世界です。
制度の違いは、 国の価値観の違いでもあります。
どちらが良い悪いではなく、 “介護をどう支えるか”という問いに対する 国ごとの静かな答えなのだと思います。

人気ブログランキング ブログパーツ