「未来を先に描くチャートがある」 そう聞いたとき、少しだけ背筋が伸びた。 それが一目均衡表(Ichimoku Kinko Hyo)との最初の接触だった。
このインジケーターは、昭和初期の日本で細田悟一氏によって開発されたもの。 彼は「一目山人」というペンネームで、 “一目で相場の均衡状態を把握できる”ことを目指してこの表を設計した。
- 構成は5本の線と「雲(Kumo)」。
- 過去・現在・未来の価格帯を同時に表示する。
- 特に「先行スパン」は未来の価格帯を先に描くという発想。
この構造は、単なるテクニカル分析を超えて、 “相場の呼吸”を感じ取る道具のように思えた。
その日、自分が見ていたのは価格ではなく、 “均衡が崩れた瞬間”の痕跡だった。
雲を抜けるローソク足、 遅行スパンがローソク足を突き抜けるタイミング、 それらが誰かの構えの崩れに見えた。
そして、自分の“構え未満”もまた、少しだけ揺れたのです。

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