相場の世界で「養分」という言葉を聞くことがあります。 負けている人、吸い取られる側、 そんな少し乱暴な意味で使われることが多い言葉です。
けれど、実際にトレードを続けていると、 この言葉の本質はもっと静かで、 もっと個人的なものだと分かってきます。
養分とは、 “誰かに負けた人”ではなく、 “自分の癖に負けている状態”のことなのかもしれません。
焦って入る、 伸びないのに追いかける、 損切を遅らせる、 根拠より感情が先に動く。 そういうとき、 相場は容赦なくこちらの弱さを拾っていきます。
誰かが奪っているわけではなく、 ただ自分の癖がそのまま結果に出ているだけ。 それが“養分になる”という現象の正体です。
逆に言えば、 癖が整い、 判断が落ち着き、 流れと噛み合い始めると、 同じ相場でもまったく違う景色が見えてきます。
養分とは立場ではなく、 一時的な状態。 そこに留まる必要はなく、 抜け出すこともできる。
今日はその静かな意味を ひとつ置いておきます。


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