「パスカル支店」という語に触れたとき、 それは“支店”という制度的な意味と、 “パスカル”という語感的な意味が、 すれ違ったまま並置されているように感じました。
足利銀行が2016年に開設したインターネット専用支店です。 実店舗を持たず、スマートフォンやパソコンで完結するUX設計です。 通帳は発行されず、キャッシュカードのみが提供されます。 ATM手数料の優遇や、地域限定の口座開設条件など、 制度としては整っている印象です。
しかし、「パスカル」という語が持つ意味は、 物理単位(Pa)であり、プログラミング言語であり、 そして足利銀行の公式キャラクターでもあります。 制度UXとしての“支店”と、語感UXとしての“パスカル”が、 同じ文脈に置かれているにもかかわらず、語れない距離があるように感じます。
「パスカル支店」という語は、 制度的には明快であり、UX設計も合理的です。 しかし語感的には、どこか“語れなさ”が残ります。 それは、キャラクター名を冠した支店名が、 金融機能と語感UXの間にある“納得感の不在”を示しているのかもしれません。
本日は、「パスカル支店」という語に触れて、 制度UXの整いと語感UXの揺らぎを記録した日です。

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