自治体が運営している医療保険制度について、 ふと「これって黒字なのかな」と思う瞬間があります。
病院はいつも混んでいるし、 医療費は年々上がっていると聞く。 でも、自治体の財政のことまでは 普段あまり意識しません。
調べてみると、 自治体の医療保険制度は 黒字とは言い切れないどころか、 むしろ赤字になりやすい構造になっています。
高齢化で医療費が増え、 診療報酬はなかなか上がらず、 人件費や物価は上昇していく。 その中で、 自治体は地域医療を守るために どうしても採算度外視の運営を続けています。
特に自治体病院は、 救急や産科、小児科など、 民間が撤退しやすい分野を担うため、 赤字になりやすいと言われています。
市町村が運営する国民健康保険も、 単年度では赤字になることが多く、 繰越金や一般会計からの補填で なんとか均衡を保っている状況です。
黒字か赤字か―― その数字だけを見ると 厳しい現実が浮かび上がります。
けれど、 その赤字の裏側には、 地域の医療を守るという 静かな使命があります。
夜中の救急、 小さな子どもの発熱、 高齢者の慢性疾患。 誰かの“困った”に応えるために、 自治体の医療保険制度は 今日も静かに動き続けています。
黒字ではないかもしれない。 でも、 その赤字は“地域を支えるための赤字”でもある。 そう思うと、 制度の見え方が少しだけ変わってきます。

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