自治体の医療保険制度について考えていると、 ふと「黒字になるように作ればいいのに」と思う瞬間があります。
企業なら、 黒字を出すことが当たり前で、 赤字が続けば事業は続きません。
けれど、 自治体の医療保険制度は そもそも“黒字を目指す仕組みではない”のです。
医療は、 利益を出すためのサービスではなく、 住民の命と生活を守るための公共サービスとして扱われています。
だから、 採算が取れなくても、 救急も、産科も、小児科も、 地域に必要な医療は続けなければならない。
黒字化を優先すると、 採算の悪い診療科が真っ先に削られ、 医療が必要な人ほど困る状況が生まれてしまいます。
自治体の医療保険制度は、 “利益”ではなく、 地域の医療を維持することを目的にしています。
だからこそ、 赤字になりやすい構造のまま、 補填しながら運営されているのです。
黒字ではないけれど、 その赤字は“誰かの命を守るための赤字”。 そう思うと、 制度の見え方が少しだけ変わってきます。
HR