“音よりも、呼吸のほうが大切になる競技”
カーリングという競技には、 氷の冷たさよりも、どこかあたたかい静けさが漂っています。 ストーンが滑る音と、選手たちの短い声。 そのわずかな響きだけで試合が進んでいく様子は、 まるで氷の上で小さな会話が続いているように感じられます。
ストーンは力強く投げるものではありません。 ほんの少しの回転と、控えめな力で、 ゆっくりと未来へ向かって進んでいきます。 その軌道を整えるために、 選手たちは氷を磨き、声を交わし、 ストーンの行き先をそっと導いていきます。
カーリングは、 “投げる”よりも“整える”スポーツです。 氷と、仲間と、ストーン。 その三つの間に流れる静かな対話が、 試合のすべてを決めていきます。
派手な動きはありませんが、 見ていると心が落ち着いていき、 氷の上に描かれる軌跡が ひとつの物語のように感じられます。
カーリングとは、 “静けさの中で未来を整える競技”という、 やわらかくて、奥行きのある営みの名前なのかもしれません。


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