サーバーに Apache を入れようと思って作業していたとき、「Windows なら IIS があるよ」と言われて、初めてその存在を知りました。IIS という名前はどこかで聞いたことがあるような、ないような……そんな曖昧な記憶しかありませんでした。Web サーバーといえば Apache や Nginx が当たり前だと思っていたので、Windows に標準で別の Web サーバーが用意されていると知ったときは、正直かなり驚きました。
ここでは、私のように IIS を知らないまま来た人でもすぐ理解できるように、その正体と役割をわかりやすく解説します。
IIS とは何か
IIS(Internet Information Services)は、Microsoft が提供している Windows 専用の Web サーバーです。 Web サーバーとは、ブラウザからのアクセスに応じて HTML や画像、API の結果などを返す仕組みのことです。
Linux では Apache や Nginx が主流ですが、Windows では IIS がその役割を担っています。 Windows Server だけでなく、Windows 10 や 11 でも有効化すれば利用できます。
IIS が知られにくい理由
IIS は長い歴史を持つ Web サーバーですが、意外と知られていません。 その背景には、次のような理由があります。
- Web サーバーの学習は Linux(Apache/Nginx)が中心であるため
- 教材やネット記事の多くが Linux 前提で書かれているため
- Windows Server を触らない限り IIS に出会わないため
- 個人開発では XAMPP や Apache を使う文化が強いため
そのため、IIS の存在を知らなかったとしてもまったく不思議ではありません。
IIS の特徴
IIS には、Windows ならではの特徴があります。
- GUI で設定できる 専用の「IIS マネージャー」で視覚的に操作できます。
- Windows と深く統合されている Active Directory、.NET、Windows 認証などと相性が良いです。
- ASP.NET / .NET アプリに最適 Microsoft 製の Web アプリを動かすなら IIS が最も自然です。
- FTP サーバー機能も搭載 Web とファイル転送を一つのサーバーでまとめられます。
- 無料で利用できる Windows に標準で含まれているため追加費用はかかりません。
IIS の基本構造
IIS は、次の 3 つの概念で構成されています。
- サイト — ドメイン・ポート・フォルダの紐づけ
- アプリケーション — 実際に動く Web アプリの単位
- アプリケーションプール — サイトを隔離して動かす実行環境
アプリケーションプールを分けることで、1つのサイトの不具合が他のサイトに影響しにくくなります。
IIS の使いどころ
IIS は、次のような用途に向いています。
- Windows Server 上で Web サイトを公開したい
- ASP.NET / .NET アプリを動かしたい
- Active Directory と連携した社内システムを構築したい
- GUI で Web サーバーを管理したい
- Windows VPS(特に FX VPS)を使っている
企業の社内システムでは、今でも IIS が広く使われています。
IIS を使わない方が良いケース
逆に、次のような場合は Apache や Nginx の方が向いています。
- WordPress を大量に運用したい
- Linux ベースのサーバーが前提
- 軽量で高速なリバースプロキシを使いたい
- コマンド中心で管理したい
用途によって最適な Web サーバーは変わります。
まとめ

- IIS は Windows 専用の Web サーバー
- Windows Server や Windows 10/11 で利用できる
- GUI で操作でき、初心者にも扱いやすい
- .NET アプリや企業システムで強みを発揮する
- Linux 文化が強いため、知らないままの人も多い

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