静岡銀行の浜松市内の支店において、金融商品取引法に違反する行為が行われていたことが公表されました。 この事案は、投資信託の販売と融資を組み合わせる形で行われたもので、法律上明確に禁止されている行為に該当します。 銀行が自ら謝罪文を公表しており、その内容を整理してまとめます。
違反行為の概要
金融商品取引法では、「金銭の貸付けを条件として有価証券の売買を受託する行為」が禁止されています。 これは、融資と投資商品の販売をセットにすることで、お客さまが不利な取引を強制されることを防ぐための規定です。
しかしながら、静岡銀行の浜松市内の支店において、以下の行為が行われていたことが行内検査で発覚しました。
- 投資信託を購入したいお客さまに対して、その購入資金を銀行が融資する
- この行為は、平成22年1月から平成23年7月までの1年7カ月間 継続していた
- 対象は 法人取引先2社(同一代表者)
- 件数は 累計5件
- 金額は 合計1億7,000万円
これらの行為は、金融商品取引法が禁止する「条件付き販売」に該当し、明確な違法行為となります。
分かりやすく言うとどういうことか
静岡銀行が行った行為を、できるだけシンプルに言い換えると次のようになります。
- 投資信託を買いたい人に
- 「買うなら融資しますよ」
- と銀行が言ってしまった
これは、金融商品取引法が禁止する 「条件付き販売」 にそのまま該当します。
つまり、
投信を買わせるために融資をセットにしたらアウト
という非常にシンプルな話です。
今後の対応
静岡銀行は、違反行為に関する調査を進め、その結果を踏まえて再発防止策を講じるとしています。 また、全役職員による法令遵守態勢の強化に取り組むと公表しています。
法律上の禁止行為について(参考)
金融商品取引法では、以下の行為が禁止されています。
- 金銭の貸付けを条件として有価証券の売買を受託する行為
- 信用の供与を条件として金融商品取引契約の締結や勧誘を行う行為
ここでいう「条件」とは、強制や強要に限らず、 一方の取引を前提として他方の取引が行われていれば条件関係が成立する とされています。
まとめ

静岡銀行の金融商品取引法違反は、投資信託の購入と融資をセットにする「条件付き販売」が行われていたこと が問題の中心です。 これは金融商品取引法で明確に禁止されている行為であり、1年7カ月にわたり累計5件・1億7,000万円の取引が行われていました。 銀行は謝罪文を公表し、再発防止策と法令遵守態勢の強化を進めるとしています。
この事案は、派手な横領や巨額損失ではなく、金融商品の販売と融資の線引きを誤ったことによる法令違反 であり、銀行業務の基本的なルールを逸脱した点が重要だと感じます。

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