「移民ブローカー」という言葉をネットで見かけました。 それは、制度としては外国人材の仲介者を指す語であり、 語感としては「誰が呼んだのか」「誰が責任を持つのか」が曖昧な構造です。
技能実習制度や特定技能制度の送り出し機関は、 現地の個人や日本語学校、元実習生などに謝礼を支払い、 人材を集めることがあります。 この“紹介者”たちが、制度の中では「ブローカー」と呼ばれています。
謝礼は1人あたり500〜1,500ドル。 その費用は、最終的に技能実習生や特定技能外国人の負担に転嫁されることが多く、 来日前から借金を背負う構造が生まれています。
制度としては「人材確保のための仲介」。 でも語感としては、「誰が責任を持つのか」「誰が嘘をついたのか」「誰が沈黙しているのか」。 それは、制度の整いと語感のざらつきが交差する設計です。
移民ブローカーは、行政関係者や教育者、元実習生など、 “普通の人”が謝礼と引き換えに人材を紹介する構造でもあります。 それは、「悪意がないまま制度に加担するUX」として記録すべき粒子です。
今日は、「移民ブローカー」という語に触れて、 制度と語感、そして呼ばれた人と呼んだ人のあいだの沈黙を記録した日です。 語れるほどではないけれど、 借金の影と語れない責任として、その揺らぎを残しておきたいと思います。
HR