小学5年生の理名は、世界的アーティストの姉を持つ“特別じゃない”自分に悩んでいました。 そんな彼女が、大切な人が残してくれたアパートの一室で過ごすうちに、 不思議な出来事と出会い、少しずつ自分の“特別”を見つけていく物語。
その部屋には、亡くなった大家さんの手帳があり、 そこに書かれていた小説の登場人物──“直”という少年が現れます。 彼は理名にとって、現実と空想の境界を揺らす存在でした。
「迷子のトウモロコシ」という言葉は、 どこから来て、どこへ行くのかもわからない、 それでも空を見上げる“迷子”への拍手のように感じられました。
特別になりたい。 でも、特別じゃなくても、誰かの記憶に残ることがある。 そんな“迷子のままの肯定”が、この物語には込められているようでした。
今日、迷子のトウモロコシという言葉に立ち止まったとき、 それは「自分の居場所を探す旅」の途中にある、 静かな希望のように見えました。
HR