フードロスという言葉には、 大きな社会問題のような響きがあります。 けれど、その始まりはいつも とても小さな日常の中にあります。
冷蔵庫の奥で眠ってしまった野菜、 賞味期限が近づいて手を伸ばせなかった食材、 作りすぎてしまった夕食の残り。 どれも捨てるつもりではなかったのに、 気づけば手放すしかなくなってしまう。
フードロスは、 「もったいない」という気持ちと、 「仕方ない」という現実のあいだに 静かに生まれるものです。
食べものは、 ただの物ではなく、 誰かの手間や時間、 育てられた土地の記憶まで そっと背負っています。
だからこそ、 捨てる瞬間に胸が少しだけ痛むのかもしれません。
フードロスを減らすというのは、 完璧を目指すことではなく、 日々の小さな選択を 少しだけ丁寧にすることなのだと思います。
買いすぎないこと。 作りすぎないこと。 残ったものに、 もう一度だけ目を向けてみること。
その積み重ねが、 静かに未来を変えていく やさしい行為になるのだと思います。
HR