ある文書に「地域支援事業のうち介護予防事業について」と記載されていました。 それを読んだとき、私は「地域支援事業」という語の広さと、その曖昧な印象に戸惑いました。
まず「地域」という語が含まれていることで、“生活者にとって身近なものであるはずだ”という印象を抱きました。 そして「支援」という語が並んでいることで、“何か温かみのある援助が受けられるのでは”という期待を持ってしまいました。 しかし、実際の「地域支援事業」は、介護予防や包括的な支援を行う行政の枠組みとして定められており、 市区町村が担い、生活支援や介護予防サービス、一般介護予防事業などがその中に含まれております。
制度の構造としては理解できてきます。 けれど語感としては、「地域が支援する」あるいは「地域に支援される」のどちらなのかが曖昧であり、 「支援の主体」や「事業としての実行単位」がわかりづらい印象でした。
つまり、「地域支援事業」というラベルは、制度上では整理された用語であったとしても、 生活者の視点から見ると、“誰が何を支援しているのか”がはっきりしない語であったと感じました。
本日は、「地域支援事業」という言葉が、本来は生活を包み込む役割を持つはずでありながら、 制度設計上の粒度で並べられた途端に、その包摂性が薄れてしまったように感じた記録です。
HR