「北都銀行(秋田県)」や「南都銀行(奈良県)」など、東西南北の方角を冠する銀行名を目にすると、ふと「では『東都銀行』や『西都銀行』もあるのだろうか?」という疑問が浮かびます。
架空の都市名やフィクションの作品で登場しそうな名前ですが、実は「東都銀行」という名称の銀行は、過去に実在していました。
この記事では、かつて実在した「東都銀行」の歴史と、なぜ現代ではその名前が見られなくなったのかについて紐解いていきます。
昭和の東京を支えた「東都銀行」
かつて存在した東都銀行は、昭和期に東京都内を中心として営業を行っていた地方銀行です。
もともとは信託銀行系の金融機関を前身とし、都内の地域医療や中小企業、個人向けの金融サービスを幅広く支える存在として地域に親しまれていました。
合併と再編のなかで変わっていった姿
東都銀行は、その後の日本の金融再編や合併の波を受け、以下のような変遷をたどることになります。
- 他行との統合による名称変更 昭和中期に他行と合併し、「東京都民銀行」へと名称を変えました。
- 現代の金融グループへの統合 さらに時代が進み、グループ統合を経て、現在は「きらぼし銀行」や、デジタルバンクである「UI銀行」などの系譜へと受け継がれています。
「東都銀行」という名前自体は消滅してしまいましたが、その組織と歴史は形を変え、現代の金融機関の基盤として今も生き続けています。
なぜ「東都」という名前は姿を消したのか?
「東都」は本来、江戸や東京を指す粋で歴史ある呼び名です。
しかし、現代の銀行名においては「東京」という都市名(例:東京スター銀行など)や、「東日本」といった広域な地域名を採用するケースが主流となりました。その結果、「東都」を冠する銀行は歴史の中に埋もれていくことになったのです。
まとめ

一見すると架空のように思える「東都銀行」ですが、ひもといてみると昭和の東京を支え、現代の「きらぼし銀行」や「UI銀行」へとつながる確かな歴史が存在していました。
普段なにげなく目にしている銀行名や地域名も、過去の変遷を調べてみると、意外な金融のドラマや歴史の面白さに触れることができます。
