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てっちり──鉄砲に触れる湯気とちり鍋の粒子

Particles(軽い雑談)
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「てっちり」という語に触れたとき、それは、鍋料理という制度の語ではなく、関西の食文化に静かに沈んでいく構造として立ち上がります。
ふぐ──その毒に触れることを「鉄砲」と呼んだ時代の残響が、「てっちり」という語に埋もれている。
「鉄砲のちり鍋」──語源はそう語られるが、語感としては「ちりちりと煮える音」「湯気に包まれる構造」「語れない命の粒子」として記録されます。

昆布だし、ポン酢、もみじおろし──薬味は語感の補助線であり、鍋という語の外側にある粒度。
てっさが皿に沈むなら、てっちりは鍋に沈む。
その沈み方は、厚みと弾力、煮え方と火加減、そして最後に雑炊へと変化する構造。

大阪では「てっちり」と呼ばれるが、全国では「ふぐちり」「ふぐ鍋」と語られる。
その違いは、語感の濃度であり、地形に埋もれた記憶でもある。

今日は、「てっちり」という語に触れて、制度と語感、そして鉄砲に触れる湯気とちり鍋の粒子を記録した日です。
語れるほどではありませんが、煮える音に埋もれる構造として、その余白をそっと残しておきたいと思います。


HR


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