三田証券くりっく365は、東京金融取引所が提供する公設FX市場「くりっく365」に参加していた証券会社、三田証券株式会社が提供していた外国為替証拠金取引サービスです。かつて同市場に参加していたユニマット証券を吸収合併し、その事業を継承する形でサービスを展開していました。
くりっく365とは?
「くりっく365」は、2005年に東京金融取引所が開始した日本初の公的な取引所FXです。民間業者による店頭FXとは異なり、以下のような特徴があります:
- 証拠金は全額取引所に預託され、法的に保護される
- 複数のマーケットメイカーが提示する価格の中から、最良の価格で取引可能
- スワップポイントは買い・売りともに同一の「一本値」
- 税制上の優遇(申告分離課税20.315%、損益通算・繰越控除あり)
三田証券のくりっく365サービス概要(2010年代)
三田証券は、ユニマット証券のくりっく365事業を継承し、以下のような条件でサービスを提供していました:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 手数料 | 約840円(1万ドルあたり)※ユニマット時代と同水準 |
| 発注証拠金 | 約4万円(取引所基準と同一) |
| ロスカット基準 | 有効比率30%(アラート50%) |
| 通貨ペア数 | 7種類(米ドル、ユーロ、ポンドなど) |
| レバレッジ | 約30倍以内(通貨ペアごとに調整) |
手数料は比較的高めでしたが、制度的な安定性と証券会社としての信頼性を背景に、一定の顧客層を維持していました。
ユニマット証券からの事業継承
2010年9月、三田証券はユニマット証券を吸収合併し、くりっく365事業を引き継ぎました。これにより、ユニマット証券の顧客は三田証券のくりっく365口座へ移管され、サービスが継続されました。
現在の状況
2025年現在、三田証券はくりっく365の取扱業者一覧には含まれていません。これは以下のような背景が考えられます:
- 事業再編によるFX部門の縮小または撤退
- 店頭FXの台頭による競争激化
- 手数料構造の見直しが進まず、競争力を失った可能性
まとめ
- 三田証券くりっく365は、ユニマット証券の事業を継承した公設FXサービス
- 取引所FXならではの制度的安定性と税制優遇が特徴
- 手数料は高めだったが、証券会社としての信頼性を背景に運営
- 現在はくりっく365の取扱業者からは外れている




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